往来物手習い

むかし寺子屋では師匠が書簡などを元に往来物とよばれる教科書をつくっていました。
寺子屋塾&プロジェクト・井上淳之典の日常と学びのプロセスを坦々と綴ります。


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「ムッシュー・テスト航海日記抄」より

テスト

わたしの担う、わたし自身にも未知なるもの、それがわたしをわたしたらしめる。

わたしのもつ不器用な、不確かなところ、それこそがわたし自身だ。

わたしの弱さ、わたしの脆さ……

欠陥がわたしの出発の基礎なのだ。わたしの無能力がわたしの原点なのだ。

わたしの力はあなたから出てくる。

わたしの動きはわたしの弱さからわたしの力へと向かう。

わたしの現実と窮乏が想像上の富みを生む。そしてわたしは、こうした対称関係である。わたしはわたしの欲望を無化する行為である。

わたしのなかには、わたしの志向とわたしの嫌悪と純粋に偶発的なものとみなす、――いや、見なさねばならぬとする――多少とも訓練された能力がある。

かりにもっと知っていれば、おそらくはわたしには、ある必然性が見えてくるだろう。――この偶然性のかわりに。――だが、この必然性を眼にするということ、それもやはり別のことだ……。わたしを束縛するのはわたしではない。(「ムッシュー・テスト航海日記抄」より)

posted by Akinosuke Inoue 23:25comments(0)trackbacks(0)pookmark


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