往来物手習い

むかし寺子屋では師匠が書簡などを元に往来物とよばれる教科書をつくっていました。
寺子屋塾&プロジェクト・井上淳之典の日常と学びのプロセスを坦々と綴ります。


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第3回つんどくらぶのご報告

2/18(木) 19:30〜21:30に第3回つんどくらぶ

中村教室にて行った第3回つんどくらぶのご報告です。

今回のお題本は、内田樹さんの『先生はえらい』で8名の方が参加して下さいました。

過去の2回では、お題本から3箇所ほど抜き出して音読しシェアするやり方をしてきたんですが、この本は、1冊すべての内容が微妙に絡み合いながら構成されているというか、いろんなエピソードが次々に出て来て話がどんどん脱線していきます。


同じやり方で、まったく読まれていないでも、この本の魅力を感じて頂けるか、ちょっと心配なところもあったんですが、 まったくの杞憂でした。


この本の中にも書かれているように、ひとりで読むだけでは自己流の解釈にとどまりがちで、複数の人とシェアすることで気づきも多面的になります。

今回はワールドカフェ方式というか、4人ずつに分かれてシェアする中でやりとりされた言葉をテーブル状に置かれた模造紙にカラーマーカーでリアルタイムに書きとめていくやり方をとったんですが、なかなかに興味深いやりとりでした。

つんどくらぶは偶数月の第3木曜夜に開催していますので、次回は4/21(木)19:00〜の予定です。

課題本は決まり次第おしらせいたします。

終了後に書いて下さった皆さんの感想文は以下の通りです。


 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ 

●小説しか読んだことがなかったので、参加することがチャレンジでした。でも、おもしろかった。文の進め方も読みやすかったです。始まる前はボク、意見でないかも…とおもったけど、かなり実体験と重なる話が出て来たのは楽しかった。いつもは読まない本を読み、なかなか日常できない会話が楽しめるので、できればこれからも参加したいです。

●エラい先生って、生徒の幻影なのでしょうか?

●初めて参加しましたが、一昨の本をめぐって、気づいたことや分からないことなど、みんなで語り合って楽しい時間でした。ふつう、読書の会というのは、読み込んでから参加するものですが、事前に読まなくても参加できると聞いたので、ハードルが高くなく安心して参加できます。『先生はえらい』をパラパラ眺めただけで予備知識はほとんどなかったのですが、それがかえって真っ白な気持ちで参加できよかったようです。「先生とは何か?」とか「コミュニケーションとは何か?」とかいろいろ深く語りあえて、面白かったです。

●今回は遅刻することなく来れて良かったです…。『先生はえらい』は、4,5年前に読んだことがあったのですが、すっかり内容は忘れていました。けれど、読みはじめると、なんとなく思い出しました。当時は気にもならなかった所が気になるのは、受信者である私の成長(?)があるのでしょう。送信(者)物の本はまったく変わらないはずなので…。面白い発見でした。皆さまの話を聞き、『先生はえらい』と感じる度合いってかなり異なるのだなとおもいました。私自身、高校時代の受験時の現代文の文章で、内田樹に出会って以来、大学の学部選びにも影響を与えられ…と思い返すと、私にとっては内田樹が「先生」なのか?と最後に思った。

●書かれていることが難しかったので、皆さんの話を聞く一方でしたが、皆さんの実体験はとても面白かったです。ここでしか聞けない貴重な話を聞けて良かったと思いました。機会があればまた参加したいと思いました。

●今回『先生はえらい』を参加者の皆さんと読み、意見を交換する中で、学ぶ側の主体性、能動性が大切であると思いました。学ぶ者の学ぶ意欲、一つの事象から学びとる力、自分の本当に学びたいテーマがあるのか、そうしたコトが大切であり、そうした力にアプローチし、学習者が主体的に取り組むこと、気づくことが可能となる環境づくりが先生の仕事であると思いました。
そして、生徒と先生とは、唯一無二性の関係と本の中で出てきたように、知識だけではなく、お互いの心や人生でつながったかけがえのない関係であり、命というテーマにもつながる素敵な関係だと思いました。

●「学ぶ」ということに本質が分かったような気がしました。そこで「じゃあ教える側はどうしたら良いのか」という新たなギモンが。多様な先生、多様な教え方が社会には必要なのかなと思いました。

●内田樹さんの本は、今回の『先生はえらい』が初めてでしたので、読んでいて書き方も内容もとても新鮮でした。先生運の話では、自分自身が先生運がないと思っていたけれど、この本を読んで、小中高で先生(師)と出会えなかったのは、自分の中に原因があったのだなと思いました。(学びの主体性に関して)
インタビューゲームの経験から、2人のコミュニケーションから聞く側、話す側の準備、想像の枠を超えて生まれるということがとても分かりやすく書かれていて、経験と重なり合った部分が多かった。学びは学ぶ側、聞く側からはじまるということを改めて大切にしたいと思った。今日のような、みんなで話し合いながら、どこへ行くわけでなく、みんなから出てきたもので、それぞれが学んでいくことが面白いです。


posted by Akinosuke Inoue 23:48comments(0)trackbacks(0)pookmark


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