往来物手習い

むかし寺子屋では師匠が書簡などを元に往来物とよばれる教科書をつくっていました。
寺子屋塾&プロジェクト・井上淳之典の日常と学びのプロセスを坦々と綴ります。


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むかし書いたコラム記事から(その9)

第9回「超高齢化社会を生き延びるには?」

3月11日から四日市市主催の「NPOマネジメント講座・わくわくNPOゼミ」がスタートしました。

申込み受付期間がわずか1週間しかなかったにもかかわらず20名を越える参加希望者があり、ホッと胸をなでおろしています。

新聞などでも最近はNPOという言葉が日常的に使われるようになり、NPOという言葉を聞いたことがないという人は、さすがに少なくなりました。
そもそも、こういう講座を行政の主催でNPOが事業委託を受けて行うなんてことは、5〜6年前では全く考えられなかったことで、やっぱり時代は変わりつつあるのは確かです。
参加者は20代から70代まで幅広く、平均年齢は53歳で中高年の方が多くなりました。

今まで企業戦士として働き続けてきて、第一線を退いた後も、企業で培った実務能力などをNPOの世界で生かして行こうと、第二の人生の自己実現を考えてみえる方も多いようです。
最近、四日市市が今後10年以内に定年退職を迎える50〜59歳の勤労者3000人を対象に行ったアンケート調査によると、3分の2にあたる方が、「定年後も生活をエンジョイしつつも多少は働きたい」と思われているそうです。

また、不況による倒産やリストラによって解雇された人々が、自分の能力を生かす再就職の場としてNPOを選ぶケースも増えていると聞きます。
しかし、NPOは一人一人の自発性に基づいたネットワーク組織ですから、企業や行政のピラミッド組織におけるトップダウンのマネジメントはそのままでは通用しません。

私の企画した講座の新しい手法や発想が、ご年配の皆さんにどのぐらい受け入れられるか、内心不安なところもあったのですが、それは私の杞憂に終わりました。
参加者の皆さんはとても意欲的で、自分のやりたいことや夢がはっきりしているのです。

私の方が逆に元気を頂いたような気分です。
NPOは夢を形にしていく社会的なしくみの一つであり、あくまで道具にすぎません。

それだけに使う人の人間性が問われるわけですが、あとは各自がそれをいかに使いこなして行くかです。

一人ひとりがもっている能力を掘り起こし、それを十分に生かす場とチャンスと道具さえあれば、超高齢化社会は大丈夫と思うのはあまりに早計すぎるでしょうか。(2000.3.5)

posted by Akinosuke Inoue 01:42comments(0)trackbacks(0)pookmark


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