往来物手習い

むかし寺子屋では師匠が書簡などを元に往来物とよばれる教科書をつくっていました。
寺子屋塾&プロジェクト・井上淳之典の日常と学びのプロセスを坦々と綴ります。


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むかし書いたコラム記事から(その21)

第21回 「情報公開」とは文句を言われるということ?

先日、朝日新聞の記者から突然電話インタビューを受け、社会面の選挙関連記事で、その私の発言が紹介されたことがありました。

「有権者が今度の選挙をどう見ているのか」という内容の記事で、私の発言は次のように編集されていました。


「神の国発言は、古い価値観が社会に根強く残っていることをうかがわせた。発言の影響が選挙にどう出るのか、興味を持っている」
 

この記事が掲載された日の午前中、新聞社で聞いたのか、ハローページで調べたのかはわからないんですが、記事を見たといって私のところへ電話がかかってきました。

ところが、相手の人は、「日本は神の国であるという考え方のどこがいけないんですか? あなたのような考え方の人がいるから、日本の社会は良くならないんですよ」というような話を、名前も名乗らず一方的にしゃべってガチャリと切られてしまいました。
私は、自分から情報を公開し発信するということは、その内容についてどんな意見を言われてもいい覚悟ですることだし、考え方はひとそれぞれで違っていて当然だと思っていますから、こういう電話はむしろ大歓迎なのです。

しかし、こちらの話をまったく聞く姿勢がなく、感情的に自分の言いたいことだけを一方的に言って切ってしまわれたことが残念でした。

こちらはきちんと名乗って載せているのだから、もし意見があれば、自分も名乗り、「新聞の記事にはこのように出ていましたが、あなたの考え方はこの通りですか?」と確認をとり、まずは相手の話を聞くのが順序ではないでしょうか。

皆さんはどう思われましたか?
私は、神の国発言の内容を良いとも悪いとも言っていません。

首相という国の行政の最高責任者という公の立場で、公の場の発言としては問題があったのではないかと私は思っているわけです。

この場で何を言い、何を言ってはいけないか、というように、場をわきまえるということは、政治のような公の仕事をする人間に
とってはとても大切なことだと思うのですが、残念ながら森首相にはその自覚がないように思えたわけです。
でも、それは森首相に限ったことではありません。

私たちは、自分のことをわかっているつもりであっても本当は見えていなくて、ついついひとりよがりになってしまいがちですから、自分に対して言いにくいようなことでも伝えてくれる人(私はこれを朱入れと言っています)がどれだけまわりにいるかがとても大事だと思うのですが、森首相のまわりにはそうした人がいないのでしょうか。
あなたは、自分に対して朱入れしてくれる人はまわりにいますか? 

この私のコラムは反論異論大歓迎です。

ご意見ご感想をお待ちしています。(2000.6.18)

posted by Akinosuke Inoue 19:51comments(0)trackbacks(0)pookmark


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