往来物手習い

むかし寺子屋では師匠が書簡などを元に往来物とよばれる教科書をつくっていました。
寺子屋塾&プロジェクト・井上淳之典の日常と学びのプロセスを坦々と綴ります。


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むかし書いたコラム記事から(その27)

第27回「地域通貨は“お金でないお金”です」

地域通貨“ポート”がいよいよ四日市で始まります。
“地域通貨”という言葉を聞くと、何やらとても難しいことのように感じられる方も多いのですが、まあ、簡単に言えば“銀行ごっこ”のようなものだと思って戴ければ結構です。
基本的に“遊び”の世界ですが、その遊びが場合によってはとても重要な意味を持つことになることもあるようです。
先日、滋賀県の大津で地域通貨をテーマとしたフォーラムがあり、千葉の方でピーナッツ(落花生は千葉の特産品です)という地域通貨を実践されている村山和彦さんのお話しを伺ったのですが、「地域通貨は、円とドルの戦争のとばっちりを我々が受けないようにするためのシェルターであり、防空壕なんです」と話され、思わず納得してしまいました。
外国との為替レートが大きく変わったり、輸出入品の変動などが起こると国内で物価が急激に上がったりして、その影響をもろに受けるのは、だいたい小さな事業主や貧しい家庭です。
昔は7〜8割が農家でしたから、貧しい農家は、娘を女郎屋に売り、「楢山節考」のような姥捨てや嬰児殺しを余儀なくされるというのはつい数十年前まで現実だったわけです。
今は国民の7〜8割は農家ではなくサラリーマンです。
不況
による倒産、リストラは企業だけのことだと思っていたら、一週間ほど前の新聞に「公務員にスト権を認める代わりにリストラ策を与党が検討開始」という記事が出ていました。
国家財政そのものがすでに破綻同然の状態ですから、明日何が起こっても不思議ではなく、これさえあれば安心という保証はありません。
先日の水害で被災した名古屋の友人は、「いざというときに大切なのは人と人とのつながり。地域通貨のようなもので普段からつながりを作っていくことは今後大事になってくると思いました」と話してくれました。
四日市の今日の発展の基は、稲葉三右衛門が私財を投げうって築いた“港”にあるとも言われます。
また、市場町、宿場町として栄え、昔から人の行き来が多い町でした。
水陸の交通の出会いの場所であり、船と船を無線でつないだり、疲れたときには休んで旅立つまでの元気を取り戻す、そんな場所になれたらという思いをこめ、港町四日市にちなんで“ポート”と名づけました。
地域通貨は人と人、地域と人を結びつけるきっかけをつくる、「お金でないお金地域通貨は人と人、地域と人を結びつけるきっかけをつくる、「お金でないお金」です。
あなたも参加してみませんか? (2000.9.22)
posted by Akinosuke Inoue 22:22comments(0)trackbacks(0)pookmark


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