往来物手習い

むかし寺子屋では師匠が書簡などを元に往来物とよばれる教科書をつくっていました。
寺子屋塾&プロジェクト・井上淳之典の日常と学びのプロセスを坦々と綴ります。


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むかし書いたコラム記事から(その30)

第30回「病を愛する、癌を愛する」

10月10〜13日と南勢地方の海山町に行って来ました。

「環境教育ミーティング中部2002 in みえ」という環境教育に関心のある人たちの研究集会で、年に1回中部7県で持ち回りで開催されています。その集まりで、腎臓癌を食事療法で克服されたという寺山心一翁さんのお話を聞く時間がありました。
寺山さんは今から18年前に癌になり、癌に気づいたときには肺や直腸にも転移していていました。

医師から「余命あと数ヶ月」と宣告されたのですが、色んなご縁があって、マクロビオティックとであい、その考え方に基づく食養生法をすぐに実践されました。
腎臓摘出手術を受けた後、寺山さんは放射線と抗ガン剤治療の副作用で髪の毛は抜け落ち、髭は真っ白、立って歩くのがやっとという状態だったそうです。
しかし、そうした西洋医学の治療をやめ、日常の食事を玄米菜食に切り替えたことでみるみる良くなっていき、2年半後には、何と肺や直腸にあった影も消えてしまっていました。

寺山さんのお話の中で最も印象的だったのは、「今までに得た知識を捨て、『病を愛する』『癌を愛する』という気持ちになれたときから、自分の身体が快復していったように思う」と言われたことでした。
人間には自然治癒力というものが誰にでも備わっています。

身体を作るのは食べ物であって、確かに食は生活の基本です。

寺山さんにとっては玄米食や絶食療法も良かったのでしょう。

でも、現実には、西洋医学に見放され、食事療法のような代替療法とよばれる治療を受けても、良くなる人と良くならない人がいます。

その違いは、寺山さんのように、「病(癌)は他でもない自分が作ったんだ」と気づいたかどうかによるのではないかと思いました。
近年の西洋医学の進歩にはめざましいものがあり、癌も早期に発見すれば、かなり治癒率が高くなっています。

私は西洋医学を決して全否定しているわけではなく、自分にとって納得でき、自分に合った治療法を選ぶことが大事なことだと考えています。
科学の発達した今日でもなお、西洋医学において癌の治療法は確立しておらず、「死の病」と言われているのはなぜでしょうか?
ある人から「癌は、身体中の毒素がまわり散らないように一所に集めたもので、身体にとって必要だからできたものだ」という話を聞いたことがあります。
また、「人は癌では死なない。『癌になると死ぬ』という恐怖心で死んでしまう」という人がいて、私は目からからウロコが落ちる思いをしました。

癌を切除したり、抗ガン剤を入れたり、放射線でもって叩いたりするという西洋医学の治療法は、病を悪とし、癌を敵視する考え方が基本です。

人類が癌という病をのりこえるためには、こうした発想を根底から転換することが必要なのかもしれません。

寺山心一翁オフィス公式website

posted by Akinosuke Inoue 16:32comments(0)trackbacks(0)pookmark


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