往来物手習い

むかし寺子屋では師匠が書簡などを元に往来物とよばれる教科書をつくっていました。
寺子屋塾&プロジェクト・井上淳之典の日常と学びのプロセスを坦々と綴ります。


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むかし書いたコラム記事から(その31)

第31回「地域の学校“コミュニティスクール”」

学校5日制が始まって半年たちましたが、皆さんは土日をどのようにお過ごしですか?
 
この学校5日制は、文部科学省としては、「子どもたちが地域、家庭で過ごす時間を増やすことで、“生きる力”を身につけさせたい」という目的があるようですが、その一方で学力の低下が懸念されるなど、親も子も学校現場の先生方にもとまどいが感じられます。

 

昔は子どもたちを受け入れ育んでいこうという風土が地域社会にありました。

ところが、今日ではあちこちでそうしたコミュニティが崩壊の危機に瀕していて、居場所、行き場所のない子どもたちが、コンビニにたむろすることになってしまうわけです。

しかし、崩壊した地域コミュニティを一朝一夕でつくり直すなんてことは到底できませんから、混乱はまだまだしばらく続くことでしょう。

私も7才と5才の男子の親なので、学校週5日制は切実な問題でもあるのですが、土日を安心して過ごせるような子どもたちの居場所づくりを実践しようと、全国でいろんな動きが始まっています。
たとえば、員弁町では「コミュニティスクール」という名前で、地域の大人たちが地域の子どもたちを育てていこうという実践が今年度から始まりました。

 

具体的には、自然体験や和太鼓、歴史発見、親子創作という4つの教室が地域の人たちを中心に運営されています。
今は教育委員会が企画の大枠をつくり、国の予算を使って運営されているのですが、将来的には地元の人たちが自前で企画を立て運営できるようにしていきたいということで、私も今年の夏からそうした動きのお手伝いをさせてもらっています。

子どもたちにとって、学校や家庭が大事な場所であることは言うまでもありません。

しかし、今ある教育の問題が、家庭だけ、学校だけでは解決できなくなっているのは確かです。

「地域の教育力が低下した」と言われて久しいのですが、地域コミュニティには異世代の人々がふれあうチャンスが多く、家庭でも学校でもできないことを実現できる可能性があるといえるでしょう。

超高齢化社会がやってきつつある今日、お互いに助け合い支え合えるような地域コミュニティの存在如何で、その地域が暮らしやすいかどうかが決まると言っても過言でありません。

でも、だからといって、あせっても仕方ないでしょう。

みんなでいっしょにつくっていくことが大事ですから、一人だけが無理して頑張る必要はなく、それぞれ一人ひとりが自分のできることを持ち寄ればいいのです。

子どもたちの居場所づくりに参加するところから、地域コミュニティを見直してみませんか?

posted by Akinosuke Inoue 23:17comments(0)trackbacks(0)pookmark


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