往来物手習い

むかし寺子屋では師匠が書簡などを元に往来物とよばれる教科書をつくっていました。
寺子屋塾&プロジェクト・井上淳之典の日常と学びのプロセスを坦々と綴ります。


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治さない医療とは?

病気になると誰もが治そうとするが、
自然治癒力は誰の身体にも例外なく備わっているのだから
その自然治癒力が働くようにするだけで、

病気は自然に治っていくはずなのに

現実には治る病気と治らない病気があるのは、

いったいどうしてだろう?

病気を嫌がる人は多いけれど、
その人がどんな病気になり、

その病気が治るか治らないかは
まわりの人との関係や

その人自身の心の持ち方、考え方と

無関係でないように思えるし、

まさに病気とはその人の人生そのものともいえる。


そうであるなら、たぶんどのような病気であっても、

その人にとってその病気が必要だったからで
病気のままでいるのも病気が治っていくのも、

その人自身の選択だと考えると
病気をいかに治すかということよりも、

病気になったこと自体の方に

意味があるように思えてくる。


よって、その病気をまわりの人間が治してしまうことは
せっかくなった病気をとりあげてしまうことになるわけで、
病気になったことの意味がなくなってしまうのかもしれない。


病気になるのもその人自身の選択で、

病気を治すのもその人自身で選択であるとするなら、
医師の役割は病気を治すことにはなく、
どうしてその病気になったかをその人が自分で気づき
その人自身の中に病気を治す力があることに
気づくように援助することではないだろうか。

そうすると、病気にならないように注意を払うことよりも
いつ病気になっても大丈夫と思えるように日々を過ごし
病気とどう付き合って行くかを工夫することの方が
大事なことのように思えてきた。(2000.7.10)

posted by Akinosuke Inoue 22:47comments(0)trackbacks(0)pookmark


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