往来物手習い

むかし寺子屋では師匠が書簡などを元に往来物とよばれる教科書をつくっていました。
寺子屋塾&プロジェクト・井上淳之典の日常と学びのプロセスを坦々と綴ります。


<< ガリレオ・ガリレイのことば | main | センスとは「存在感」 >>



茨木のり子「生きているもの・死んでいるもの」 

おんなのことば_茨木のり子.jpg

生きている林檎 死んでいる林檎
それをどうして区別しよう
籠を下げて 明るい店さきに立って

生きている料理 死んでいる料理
それをどうして味わけよう
ろばたで 峠で レストランで

生きている心 死んでいる心
それをどうして聴きわけよう
はばたく気配や 深い沈黙 ひびかぬ暗さを

生きている心 死んでいる心
それをどうしてつきとめよう
二人が仲よく酔いどれて もつれて行くのを

生きている国 死んでいる国
それをどうして見破ろう
似たりよったりの虐殺の今日から

生きているもの 死んでいるもの
ふたつは寄り添い 一緒に並ぶ
いつでも どこででも 姿をくらまし
posted by Akinosuke Inoue 19:33comments(0)trackbacks(0)pookmark


この記事に対するコメント











この記事のトラックバックURL
http://ouraimono.terakoyapro.net/trackback/1400469